「 被告 」 の情報 

裁判では、介護によるストレスで精神障害を発症していた被告の責任能力が争点となっていた。 5日の判決公判で河村宜信裁判長は「犯行前後の合理的

精神鑑定の信用性は高い。被告は一貫して合目的的な行動を取った。精神障害は認められず、十分な責任能力がなかったことを疑わせる事情もない。

裁判では、精神障害に伴う被告の完全責任能力の有無が争われる。弁護側は妄想性障害の影響などで責任能力が減退していたとして「無期懲役を科す

... ている」としたうえで、「被告が患っていた精神障害の影響を最大限考慮しても、死刑を回避することはできない」として、死刑を求刑しました。

もう一つの争点となっている被告の刑事責任能力については、「全く問題ない」とする検察側に対し、弁護側は「何らかの精神障害がある」と反論し

捜査段階の鑑定を担当した医師は２４日の証人尋問で「被告に精神障害はなかった」と述べたが、弁護側は「何らかの精神障害がある」と主張してい

起訴前に検察側の依頼で精神鑑定を行った精神科医が証人出廷し、「精神障害はなく、犯行への影響は認められないと判断した」と説明した。 被告の

事件当時に精神障害は認められなかった」と証言した。 この日の証人尋問で、医師は逮捕後に被告と計２１回面会し、鑑定をしたと説明。検察側から「

弁護側は「精神障害、その症状が被告の判断能力に大きな影響を与え、正常な精神機能が残っていたと見るのは疑問」と心神喪失を強調した。

水上裁判長は判決理由で「被告の精神障害が本件のきっかけになったとはいえるものの、その影響の程度は限定的で、被告の非難を大きく減少させる